イスラム教
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イスラム教はアラビア語を母語とするアラブ人の間で生まれ、神がアラビア語をもって人類(ムハンマド)に下したとされるクルアーン(コーラン?)を啓典とする宗教であり、教えの名称を含め、宗教上のほとんどの用語はアラビア語を起源とする語である。
日本を含む東アジアの漢字文化圏では、古くは「回教」と呼ばれることが多かったが、現在はどの国でもイスラームの名に基づく呼称が一般的であり、あまり用いられていない。
11億人の信徒があると推定されていて、世界で2番目に多くの信者を持つ宗教である。ムスリムが居住する地域は現在ではほぼ世界中に広がっているが、そのうち西アジア・北アフリカ・中央アジア・南アジア・東南アジアが最もムスリムの多い地域とされる。特にイスラム教圏の伝統的な中心である西アジア・中東諸国では国民の大多数がムスリムであり、中にはイスラム教を国教と定め、他宗教の崇拝を禁じている国もある。
六信五行
1.神(アッラー)
2.天使(マラーイカ)
3.啓典(クトゥブ)
4.使徒(ルスル)
5.来世(アーヒラ)
6.定命(カダル)
1.信仰告白(シャハーダ)
2.礼拝(サラー)
3.喜捨(ザカート)
4.断食(サウム)
5.巡礼(ハッジ)
(6.聖戦(ジハード))
偶像崇拝が禁止されており、それゆえ、ムスリムが礼拝をおこなうモスクには、キリスト教の教会や仏教寺院とは異なり、内部には十字架や仏像など礼拝の対象となるものがない。ただ、広い空間に絨毯やござが敷き詰められているだけで、人びとはそこでメッカの方角をむいて祈る。モスクには、メッカの方角の壁にミフラーブと呼ばれるアーチ状のくぼみがあり、ムスリムはそれによってメッカの方向を知るのである。
写本絵画などにおいては、預言者ムハンマドの顔には白布をかけて表現されることが多いが、これも偶像崇拝を禁止するイスラームの教義に由来している。
ムハンマド死後もイスラーム共同体の勢力拡大とともに内紛も生じ、ムハンマドの従兄弟アリーとその子孫のみがイスラーム共同体を指導する資格があると主張するシーア派と、それ以外のスンナ派へと、イスラーム共同体は大きく分裂した。政治的少数派のシーア派は次第に分派を繰り返していき、勢力を狭めた。
現代のイスラム教を巡る諸問題
同性愛者の人権
女性差別問題 (一夫多妻、女児の早婚、女性の服装規定問題)
啓典の民
イスラームに屈服し厳しい制約と差別を受け入れる代わりにイスラーム国家(イスラム世界)に居住することを許される異教徒を指す言葉である。
キリスト教徒
ユダヤ教徒
サービア教徒